AIIB問題で米国は大局を認識し、潮流に沿うべき

AIIB問題で米国は大局を認識し、潮流に沿うべき。

タグ: AIIB 米国

発信時間: 2015-04-02 15:36:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

アジアインフラ投資銀行(AIIB)をめぐり、中国が「舞台を作り」、米国が「舞台を取り壊そう」とする劇がしばらくの間演じられた。結局のところ「舞台」は予定通り作られ、「喝采」も多く上がった。期限である3月31日までに創始メンバーとしてのAIIBへの参加を申請した国は、米国の同盟国多数を含む50カ国近くに上った。(文:賈秀東・本紙特約論説員、中国国際問題研究院特別招聘研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載) 

中国を孤立させるつもりが、逆に自分が孤立してしまった。米紙ワシントン・ポストなど大手メディアは外交の「挫折」「失策」などの言葉で米国の置かれた状況を形容した。オルブライト元国務長官、サマーズ元財務長官、グティエレス元商務長官など米民主、共和両党の元政府要人も最近、AIIB問題で米政府は「しくじった」との見方を次々に表明した。 

米国はなぜこのような状況にいたったのか。 

第1に世界は変わり、時代も変わった。冷戦終結後、平和と発展を基調とする時代の特徴が日増しに明らかとなっている。AIIBをこうした時代背景の下で見極めれば、中国のAIIB設立推進に対してより客観的で実務的な見方と姿勢になる。こうした世界の大勢を無視し、依然として冷戦思考でこの世界を見るのであれば、政策に偏向が生じることは避けがたい。 

第2にアジアは変わり、需要も変わった。大多数のアジア諸国は長年貧しく立ち後れた状態に置かれ、世界銀行やアジア開発銀行など国際金融機関は貧困支援の面で確かにアジア地域で重要な貢献を果たした。現在アジアは発展の道において新たな段階に上がる必要がある。貧困支援以外に、アジア諸国は新たな発展の動力を得て、より強固な発展の土台を構築することをより必要としている。だがアジアのインフラ投資は大きく不足しており、既存の国際金融システムではこのように大きな需要を満たすのは困難だ。この面においてAIIBは「雪中に炭を送る」(人が困っているときに援助の手をさしのべる)ものになり、「錦上花を添える」(もともと美しいものの上にさらに美しいものを添える)ものにもなる。

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