中国空軍は先日、「轟6K」による西太平洋での遠洋訓練を初めて実施し、遠洋機動作戦能力を高めた。中国空軍が第一列島線を越えて訓練を実施したのは初めてだ。今回の訓練で新型爆撃機「轟6K」はバシー海峡を通過した。軍事専門家の杜文龍氏は中国中央テレビ(CCTV)のインタビューで「今回の遠洋訓練は中国空軍の『大』から『強』への移行を示している。爆撃機のバシー海峡通過はフィリピンや日本の追跡や妨害を受けにくく、空軍の戦術能力と戦略計画能力を体現している」と表明した。
中国の軍事専門家・杜文龍氏は「中国空軍の今回の遠洋訓練は中国空軍の『大』から『強』への移行を示している」と指摘。戦略空軍に重要な点として(1)早期警戒機の保有(2)先進的輸送機の保有(3)爆撃機。爆撃機は強大な攻撃能力を持ち、航続距離が長く、爆弾搭載能力が高く、遠洋支配能力が高い――を挙げた。
バシー海峡の地理的位置の重要性は言うまでもない。太平洋と南中国海の天然の境界であると同時に、第一列島線の重要な戦略的地点であり、東南アジアと北東アジアの交通の要路でもある。
杜氏は「バシー海峡は多くの面においてわれわれの重要な海上交通路だ。空軍は今回遠洋訓練でバシー海峡上空の通過を選択し、空軍の戦術能力と戦略計画能力を余すところなく示した。フィリピン側は航空兵力が弱いため、中国の爆撃機を妨害できない。日本は距離が離れているため、妨害しに来るのに間に合わない」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年4月3日