米日、AIIBに横槍を入れる資格はない

米日、AIIBに横槍を入れる資格はない。

タグ: AIIB 米日

発信時間: 2015-04-23 14:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

G20財務大臣・中央銀行総裁会議が4月16−17日にかけて、米国の首都ワシントンで開かれた。興味深いことに、中国が設立を提唱しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)が、会議のホットな話題になった。アジア・アフリカ・中南米の新興国はAIIBの設立を歓迎しているが、米日両国はその融資基準および組織運営体制を再度疑問視した。

米日の態度は予想通りだった。米日は当初より、AIIBの設立準備について意見を保留するか、反対の立場を示している。

米日が疑問視しているのは、AIIBが高規格な機関になるかだ。これは表立って口にすることのできる理由だ。しかしAIIBは始まったばかりで、すべてが交渉・準備中だ。米日はこれに加わらず、門外で口出しばかりしている。いわゆる高規格については、世界銀行とアジア開発銀行の良き経験を参考にできるが、AIIBがそのモデルを完全にコピーすることはない。57の創設メンバー国は平等な協議、協力・共栄の原則に基づき共同認識を形成するため尽力し、世界の高い基準に基づき建設を目指す。

米日は中国がAIIBで主導権を握り、AIIBが「中国の外交政策ツール」になることを懸念している。しかし「公平な管理」を語る米日は、失笑を買っている。意思決定について言えば、世界銀行も国際通貨基金も米国主導で、1票のみで否決できる。アジア開発銀行も米日主導で、1966年の創設より日本人が総裁のポストを占め続けてきた。米国は何かあるとすぐ国際経済機関に号令を出し、人権や環境保護などの問題を使い、他国に圧力をかけている。これは日常茶飯事化していることだ。米日は自国の行為を反省せず、色眼鏡でAIIBの管理体制を疑問視している。これは自国の恥ずかしさをごまかすようなものだろう。

米日がAIIBを疑問視する根本的な原因は、中国が他に新たな国際金融メカニズムを構築し、米日主導の国際金融地秩序を脅かすことへの懸念だ。中国の勃興に対して、米日は心のバランスを失い、複雑な気持ちになっており、中国を攻撃しようという誘惑に勝てない。米日の懸念は杞憂だ。中国は、AIIBは開放的で包括的な多国間開発銀行であり、米日の加入を歓迎すると何度も表明してきた。中国が設立を提唱しているAIIBは、米日が主導的地位を占める既存の金融機関の代わりになるのではなく、その補助になるだけだ。AIIBを設立するのは、アジアの8兆ドル以上のインフラ整備の資金の不足を補うためだ。中国は世界銀行と国際通貨基金を支持し、資金援助を行っており、既存の国際金融システム内で建設的な力を発揮している。

傍から勝手にあげつらうよりは、中に入って建設的な力を発揮するべきだ。我々はAIIBが世界銀行、国際通貨基金、アジア開発銀行の有益な経験を参考にし、その長所を取り短所を補うことで、各国が共栄を実現する場になることを信じている。(筆者:袁征 中国社会科学院米国研究所研究員、米国外交室主任)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月23日

 

 

 

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