道徳心を捨てたオバマ氏、国益優先で日本を放任

道徳心を捨てたオバマ氏、国益優先で日本を放任。

タグ: オバマ 歴史問題 安倍

発信時間: 2015-04-30 16:14:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

笑顔で日米防衛協力の強化という「手土産」をもたらした安倍晋三首相に対して、オバマ大統領も酔っ払ってしまったようだ。オバマ大統領は歴史問題で無制限に安倍首相を放任し、最低限の道徳心までかなぐり捨てた。

安倍首相は過去2年以上に渡り、歴史観の「多重人格」の特徴を見せている。安倍首相は多くの場で歴史を反省すると表明し、かつ昨年のAPECおよび今年のアジア・アフリカ会議で中国と首脳会談を実施した際に、村山談話を含む歴代政府の歴史問題に対する認識を継承すると約束した。しかしながら村山談話に明記されている「植民地支配、侵略」といった戦争の定義に関わるキーワードについて、安倍首相は訪米前に使用しない方針を示し、再び謝罪を避けた。安倍首相は訪米中のハーバード大学での講演で、再び慰安婦を「人身売買の被害者」と称し、数十万人の女性の被害者を強制連行し迫害した日本軍の残酷な性質を、概念のすり替えによって拭い去り、かき消そうとした。安倍首相は講演中、韓国の慰安婦被害者の李容洙さん(87)ら抗議者と向き合わず、裏口から入退場した。この裏表のある多重人格じみた態度の裏側には、間違った歴史を直視しようとしない安倍首相の本質が隠されている。

安倍首相が戦争を直視したがらないことで、米国に大きな損失をもたらしている。日本軍の真珠湾奇襲を発端とする太平洋戦争で、米軍は痛手を被り、日本軍の非人道的な行為の犠牲になった。過去を忘れず未来の師とすると言われるが、米国の識者は日本の歴史修正主義に警戒を維持しており、安倍首相に対して戦争の間違いを認めるよう求め、歴史書き換えは責任ある国のする行為ではないと強調した。NYタイムズは社説の中で、安倍首相の訪米が成功するかは、日本の戦争の歴史に「誠実に」向き合うことができるかにかかっていると指摘した。

これらのすべてに対して、オバマ大統領は沈黙を選んだ。28日の日米首脳会談後に開かれた共同記者会見において、安倍首相はオバマ大統領の前で、侵略の歴史と慰安婦問題に関する謝罪について質問された際に、「非常に胸が痛む」という古い言葉を繰り返すだけで謝罪を避けた。これほど赤裸々な人権および人の良知を挑発する行為に対して、オバマ大統領は正義ある立場を人々の前ではっきりと示そうとせず、人々の不興を買った。歴史観の間違いを徹底的に正さずして行使が容認された日本の軍事力は、米国の潜在的な脅威ではないというのだろうか?強化された同盟関係は、どのような共通する価値観を基礎としているのだろうか?

世界の反ファシズム戦争勝利70周年を迎えたが、宥和主義の代表者であるチェンバレンの悲劇に関する記憶が未だ新しい。歴史問題で原則を維持せず、道徳を放棄し、日本の軍事力の規制緩和にひたすら取り組むことが、アジア太平洋戦略を軸とするオバマ大統領の外交の遺産なのだろうか?チェンバレンの悲劇は個人のものではなく、人類全体の大きな悲劇であったことを忘れてはならない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月30日

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