秘密兵器と新型戦車が揃い踏みし、1万6000人の兵士が行進する。モスクワは、盛大な対ドイツ戦勝70周年記念軍事パレードの開催を控えている。プーチン大統領は、特に中国の貴賓に深い印象を残そうとしている。新華網が伝えた。
独週刊誌デア・シュピーゲル(電子版)は5月5日、プーチン大統領は対ナチス戦勝70周年を祝うため、5月9日に首都モスクワで史上最大規模のパレードを実施する予定だと伝えた。
参加者数のみならず、兵器の質も世界に深い印象を残す。モスクワの権力の中心は、このように目論んでいる。
ロシアは兵器に工夫をこらしているが、賓客のリストも注目を集めている。キューバのラウル・ カストロ国家評議会議長、ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席が軍事パレードに出席する。1945年以降にソ連の支持により誕生した人民共和国が、レーニン廟で陣を張ることになる。
しかし最も重要な賓客は、世界最多の人口を持つ国から来る習近平氏だ。中国の国家主席は、ロシアにとって世界最強の理解者だ。
プーチン大統領は先ほど、このほぼ同年齢の中国の指導者について、「私個人の偉大なる友」と述べた。両国は今年3月、中国共産党中央弁公庁とクレムリンの定期的な連絡の維持を決定した。中国の指導者は、ロシアとのみこの特殊な関係を維持している。また中国人民解放軍の部隊も、5月9日の軍事パレードに参加する。
念入りに計画された中国の指導者の来訪は、不足を補うことだろう。招待を断った国が多いからだ。米国やその同盟国、EUのほとんどが今回の軍事パレードの出席を見送る。これにはロシアの隣国であるポーランド、ウクライナ、リトアニア、ラトビア、エストニアが含まれる。
クレムリンは、「見よ、我々はあなた方が思っているほど孤立していない」というメッセージを西側諸国に伝えようとしている。