積極防御、他国の脅威にあらず
白書は、中国が新情勢における積極防御の軍事戦略方針を実施するとしたが、ロシア軍事アカデミーの教授は、「中国は自国の政治目的を実現するため、軍事力で他国を脅迫したことがない。中国の積極防御の戦略思想はこのように理解することができ、米国の先制攻撃を重視する軍事的学説とは明らかに異なる。中国の積極防御の戦略思想により、中国は世界安全分野における課題、複雑で変化の激しい国際情勢への対処が可能となる。中国は国益を損なう外部の問題を取り除く能力をつけることができる。同時に中国のこの軍事戦略思想は覇権主義とまったく共通点を持たず、他国の安全を脅かすことはない」と指摘した。
同教授は、「中国は1960年代に、核兵器を先に使用することはないと宣言し、この約束を守ってきた。世界の核大国も、中国のこのやり方を学ぶべきだ。中国は平和的発展の道を歩み続ける。中国の軍事力は、世界平和を守る重要な力だ。中国の積極防御の戦略思想の実行は積極的かつ効果的であり、世界の安定情勢の基礎を固めることができる」と話した。
米華字紙『華報』は、白書は中国の軍事戦略が「共同安全・総合安全・協力安全・持続可能な安全」という安全観を基礎としていることを明確に示したと伝えた。白書は、中国の平和的発展、国際安全協力への積極的な参与の政策に変化はなく、中国が国際安全協力に参与するのは他国に安全を求めるためではなく、世界各国との協力により共同安全を実現するためであることを強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月28日
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