フィリピンのベニグノ・アキノ3世大統領が2日より訪日する。日本メディアの報道によると、アキノ大統領は訪日中に安倍晋三首相と会談し、両国の武器輸出の交渉開始を含む一連の安全協力問題について議論する。
フィリピン海軍の関係者によると、フィリピンは日本に対して、退役した対潜哨戒機「P3C」やレーダー関連設備の供与を希望するリストを提出した。
フィリピンが軍事・安全の支援を要請
日比両国の安全協力を推進する関係者は、「アキノ大統領は今回の訪問で、軍事・安全面のソフトとハードという二重の支援を求める。双方は武器装備の輸出、軍事技術移転、フィリピンの合同演習に参加する自衛隊の地位などに関する議論を行う」と述べた。
フィリピン海軍の関係者はロイター通信に対して、「フィリピンは対潜哨戒機P3Cなど、海洋の安全強化に必要な武器装備の供与を希望するリストを日本に提出した。両国は、フィリピンがこれらの装備を購入するための円借款に関する協議を進めている」と話した。
日本が南中国海で動きを活発化
安倍政権が日本の武器装備・軍事技術の輸出条件を大幅に緩めたことで、日本の南中国海における「小さな動き」が活発化している。
一部の政治アナリストは、「日本の南中国海における動向は、安倍政権が平和憲法の改定、集団的自衛権の行使容認を目指し推進する、積極的平和主義の道を邁進していることを示している。またフィリピンなどの国は安全問題で日本から力を借りようとしており、日本もこれらの日本の安全と密接に関連する国との協力により、南中国海の事務に介入し、情勢を乱そうとしている。日本がフィリピンなどの南中国海の諸国、もしくはシーレンの関連諸国に武器を輸出すれば、地域の緊張情勢が激化することは間違いない」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月2日