南中国海問題をめぐり、米国はこのほど中国に向け雑音を発している。米国の一部の部門は強硬な発言をし、軽率な動きを見せている。米軍は中国の島嶼に軍機を派遣し近接偵察し、さらに中国の島から12カイリ内の海域に軍艦を派遣すると豪語した。
そればかりではない。米国はインド太平洋で仲間を抱き込み、自国を中心とする軍事同盟・パートナーシップ、武器販売、軍事技術の援助を利用し、中国を挑発するよう一部の国をそそのかしている。南中国海の現在の情勢は、米国の中国に対するいわれなき憶測やけん制と密接に関連している。
世界唯一の超大国である米国は、世界に対する主導的な地位を長期間維持しようとしている。これは数多くの戦略によって明確に示されている。しかし安定促進により地域の平和を実現し米国の主導権を強めるべきか、それとも火中の栗を拾うべきかについて、米国は理性的に考えていない。
米国の最近の南中国海をめぐる政策は、その中心的思想の迷いを明らかに示している。
中国が歴史的に形成した南中国海の島嶼に対する主権、中国の前世紀中頃の明確な主張に対して、米国は見て見ぬふりしている。中国が南中国海の島嶼の主権を明確に宣言すると、南中国海を囲む国々はかつてこれを公然と受け入れるか、間接的な受け入れや黙認を選んだ。これが歴史の事実だ。しかし一部の国はその後この方針を変え、一部の島嶼を不法占拠した。この約束を破り一方的に現状を変える行為に対して、米国は意図的に「失明」を選んだ。米国は2002年後の「現状」の維持を求めているが、実際には中国の南中国海の一部島嶼に対する主権を永遠に失わせようとしている。