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敷地面積が160ヘクタールを上回る海軍訓練基地が、本土で2番目の広さの島で建設中だ。この長江が海につながる海域は、空母の訓練基地になると推測されている。香港メディアが本土の公式メディアの情報を引用し、伝えた。
香港紙『南華早報』(電子版)は6月27日、『中国青年報』の情報を引用し、「崇明県は2012年、敷地面積167ヘクタールの土地を、島を守る人民解放軍海軍部隊に割り当てた。県政府はさらに関連部門を現場の事務に派遣し、水、電力、および軍隊駐屯地や道路の建設といった多くの難題を解消した」と伝えた。
崇明島は長江が海につながる海域に位置し、江南造船(集団)有限責任公司のドックが置かれる長興島と隣接している。報道によると、この造船メーカー大手の傘下企業は、中国初の国産空母の建造に参与している。
軍事アナリストは、海軍がこの基地を使い空母の船員を訓練する可能性があるが、空母の母港になることはないと分析した。
中国の海軍専門家の李傑氏は、「崇明島は海軍航空兵の訓練基地になるかもしれないが、軍艦の補給基地になる可能性の方が高い。中国はすでに二つの空母基地を持つ。一つは北方の遼寧省の大連市、もう一つは南方の海南省の三亜市に位置する。崇明島は空母の理想的な(母港や)基地ではない。大都市の上海に近すぎ、多くの航空機が離着陸するからだ」と話した。
崇明島の面積は1267平方キロメートルで、中国本土の海南島に次ぐ大きな島だ。人口は82万人で、数世紀に渡り日本人の侵入に対抗する砦として使われた。
巨大基地の建造前、崇明島は解放軍の陸海空および武装警察の軍事訓練場になっていた。解放軍は1961年に島に軍用農場を建設し、その時から崇明島は上海および駐屯部隊の供給基地になった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月29日