日本海上自衛隊とフィリピン海軍は先週、南中国海で合同軍事演習を実施した。小規模で、名目上は「災害救助訓練」だが、日本の軍機は中国の南沙諸島・礼楽灘(リード堆)に2回接近した。これは南中国海問題に介入しようとする重要な動きだ。軍事演習中、日本のP-3C対潜哨戒機は2日連続で、中国の南沙諸島・礼楽灘に接近し飛行した。
多くのメディアと専門家は、日本政府の最近の一連の動きから判断すると、南中国海問題への介入の意向が強まっており、今後米国などと南中国海で海と空の共同巡視を行う可能性もあると指摘した。
【南中国海で共同巡視か】
中国南海研究院海洋科学研究所副所長の康霖氏は、「最近の南中国海情勢のエスカレートには、日本の影響がある。日本は先ほどフィリピンとの防衛協力を強化し、武器装備を提供し、軍事交流を実施すると表明した。日本は中国との間に、東中国海の領土問題を抱えている。南中国海問題への介入によって、東中国海問題で中国と駆け引きを展開するための駒を増やすことができる」と分析した。
政策研究大学院大学の安全問題専門家の道下徳成氏は、「日本は今後数年内に、米国、オーストラリア、フィリピン、その他の国々と、南中国海で監視・偵察活動を実施する可能性がある」と指摘した。