外交部(外務省)ウェブサイトによると、王毅外交部長(外相)は3日にシンガポールで行った記者会見で「中国側は南中国海問題で『5つの堅持』を遂行する。つまり南中国海の平和・安定維持の堅持、交渉と協議を通じた争いの平和的解決の堅持、規則と制度を通じた溝のしっかりとした管理・コントロールの堅持、南中国海の航行と上空飛行の自由の維持の堅持、協力を通じた互恵・ウィンウィンの堅持だ」と表明した。
王部長は「現在南中国海情勢は全体として安定している。中国側はこの苦労して手に入れた局面を揺るがず維持する。いかなる国であろうと南中国海を乱すことは認めない」と強調。
「南中国海問題は中国―ASEAN間の問題ではなく、中国とASEANの協力の大局に影響を与えるべきではなく、中国―ASEAN関係の適切な位置に据えるべきだ。中国とASEANはすでに南中国海問題処理の『ダブル・トラック』構想を決めた。つまり直接の当事国が交渉と協議を通じて争いを適切に解決し、中国とASEANは南中国海の平和と安定を共同で維持するというものだ。双方は南中国海問題を話し合う制度も設けた。南中国海における関係国の行動宣言実行高官会議、『南中国海における行動規範』協議共同作業部会などで、現在こうした制度の作業は順調に進み、新たな重要な成果を挙げ続けている」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年8月4日