韓国の朴槿恵大統領は10日、大統領府の青瓦台で首席秘書官会議を主宰し、歴代政権の歴史観を明確に継承するよう日本に促した。
朴大統領は、「韓国は数日後、光復(日本の植民地支配からの解放)節を迎える。今年は朝鮮半島の光復70周年であり、韓日国交正常化50周年でもある。日本が朝鮮半島光復70周年を契機とし、歴代政権の歴史観を継承すると明言し、成熟した姿勢により韓国および周辺諸国との関係を新たなスタートラインに向かわせることを願う」と発言した。
聯合ニュースは関係者の分析を引用し、朴大統領は日本の安倍晋三首相が14日に発表する戦後70年談話に、「侵略」や「おわび」などの村山談話および河野談話の重要な表現を盛り込むよう促したと報じた。安倍談話に上述した内容が盛り込まれなければ、日本と韓国・中国などの日本帝国主義の侵略を受けた国の関係がさらに悪化するだろう。
朴大統領は、先ほど米国で病気のため亡くなった旧日本軍の慰安婦の韓国人の被害者に追悼の意を表し、無念が晴らされることはなかったと述べた。
朴大統領は、「今年すでに8人の、旧日本軍の慰安婦の韓国人の被害者がこの世を去っている。現在の生存者は47人のみとなっている。慰安婦問題を現在解決しなければ、同問題を解決する機会を永遠に失うかもしれない」と述べた上で、誠意ある措置を講じるよう日本政府に再度促した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年8月11日