解読
初の日本海での合同演習、連携を強化
海軍軍事学術研究所研究員の張軍社氏は北京青年報の取材に応じた際に、今回の合同演習には2つの見所があると表明した。まず固定翼機が初参加し、兵力も全体的に大規模となる。
また同演習で選ばれた地中海や日本海などは、両国の合同演習にとって初の舞台となる。今回の演習の海域および範囲は、従来よりも拡大される。張氏は、「演習の科目を見ると、依然として海上の共同防衛が中心だ。これは共に航路の安全を守ることを目的とする。また対潜や上陸といった海軍の伝統的な作戦科目も含まれる。これはいずれも、大国の海軍が持つべき基本的な作戦能力だ」と指摘した。
中露はなぜこれほど頻繁に合同演習を実施しているのだろうか?張氏は、「両国の『海上連合』演習は2012年に始まり、すでにほぼメカニズム化している。中国と他国の海軍の間で実施されている演習と比べ、中露の合同演習はメカニズム化が進んでいる。これは中露両軍の戦略的信頼関係が強いことを反映している」と述べた。中露合同演習には、どのような特長があるのだろうか?張氏は、「中露海軍の合同演習の特長は実戦化で、実戦的な内容となっている。水上艦、潜水艦の艦隊による背中合わせの自主対抗、それから一部の科目が臨時的に設定されている」と話した。
張氏は、「両国海軍は合同演習の中で密接に連携している。指揮部から艦艇に至るまで、双方の人員は共同で編成を行っている。これはブルーチームとレッドチームに双方の艦艇と人員が加わり、1隻の艦艇内に双方の人員が加わることを意味し、連携性を持たせている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月19日