中露海上合同軍事演習「海上連合2015(Ⅱ)」に参加する中国の7隻の艦艇は17日、縦隊を組み日本海と東中国海をつなぐ対馬海峡を通過しロシアへ向かい、同時に海上演習を実施した。軍事専門家は北京青年報の記者の取材を受けた際に、「今回の演習は広い海域・空域で実施される。中露海軍は初めて日本海の海域・空域で合同演習を実施し、かつ初めて固定翼機が参加する」と話した。
中国側の参加兵力は7隻の水上艦艇、6機の艦載ヘリ、5機の固定翼機、200人の陸戦隊員、21台の水陸両用車によって構成される。そのうち水上艦艇はミサイル駆逐艦の「沈陽艦」、「泰州艦」、ミサイル護衛艦の「臨沂艦」、「衡陽艦」、揚陸艦の「長白山艦」、「雲霧山艦」、総合補給艦の「太湖艦」。
中国人民解放軍の軍事情報サイト・中国軍網の報道によると、艦隊の8月15日の出港以来、指揮所が頻繁に戦闘警報を鳴らしている。複雑な環境・条件下で演習の計画を練り、狭い海峡の航行、強風と高波の通貨を実施し、艦艇の安全航行を手配している。
艦隊は17日、対馬海峡を通過した。対馬海峡は日本の南西に位置し、日本海と東中国海・黄海をつなぐ、太平洋を出入りするための海上の要衝だ。同海峡は公海で、各国の船舶と航空機は自由に航行・飛行できる。軍艦・軍機も自由に通過可能。
2005年の初の演習から今日に至るまで、中露両国は5回の海上合同軍事演習を実施してきた。今年に入ってからは、2回目の合同演習となる。中露の合意事項に基づき、「海上連合2015(Ⅱ)」は8月20日から28日にかけてピョートル大帝湾沖、日本海の海域・空域で実施される。
今回の演習は「共同上陸行動」をテーマとする。主な科目には、共同防空、共同対潜、共同対艦、共同防衛、共同上陸などが含まれる。両国海軍はその期間中、艦艇の開放、文化・スポーツ交流活動を実施する。
今回の演習は、両軍の年間交流計画の一環として実施される。両軍の共同上陸行動の指揮水準を高め、海上の安全の脅威に共同で対処する能力を強化する。同演習は第三者に向けられたものではなく、地域情勢との関連性はない。