戦略爆撃機を保有するのは、現在3カ国となっている。ロシアは約170機のTu-95、Tu-22M、Tu-160を保有する。米国は160機の可変翼を持つB-1爆撃機、ステルス性能を持つB-2、B-52爆撃機を保有する。中国の爆撃機部隊は小規模で、約130機のH-6爆撃機を保有する。その多くの部分は冷戦時代の旧ソ連のTu-16を模倣しており、ロシアや米国の長距離輸送能力を持たない。米ナショナル・インタレストが伝えた。
しかしこの局面に、変化が生じている。中国空軍は長年の努力により、新型装置とより優れた能力を持つH-6K爆撃機を保有している。H-6Kは中国版B-52で、飛行距離が長く、かつ省エネだ。現代化された電子機器、正確かつ力強い武器システムを持つ。B-52の方が飛行距離が長く、より多くのミサイル・爆弾を搭載できる。だが広大な太平洋の上空で、H-6Kは中国の戦時中の最も重要な軍機の一つになる。
H-6KはH-6と比べ、より効率的なD-30ターボファンを搭載しており、空中給油を行わなくても、武器を搭載した状態で連続1900マイル飛行できる。これは旧式の爆撃機と比べ、大きな進歩だ。同機はさらに12トンの武器を搭載した状況下でも、空中給油を2回受ければ、基地から3100マイル離れた場所に到達できる。これはより印象的なことだ。これらの武器には6発のYJ-12超音速対艦ミサイル、もしくはCJ-20巡航ミサイルが含まれる。前者は250マイル、後者は1500マイル離れたターゲットを攻撃できる。
空中給油機の支援を受け、YJ-12などを搭載したH-6Kは太平洋の奥深くに潜り込み、米国の艦隊を攻撃し、さらにはグアム島の爆撃機基地を攻撃の有効範囲内に収めることができる。グアム島は、中国本土から約3000マイル離れている。アナリストは、その前提は防空圏の突破だと指摘した。情報機関の関係者は、「中国の戦闘機は護衛のため爆撃機と共に出動する。J-11戦闘機はH-6Kを、数千マイル離れた地点に護送する」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月22日