第22回国際歴史科学大会が23日に山東省済南市で開幕した。
習近平国家主席は書面で祝辞を寄せ、大会の開催を熱烈に祝い、Marjatta Hietala会長ら出席者に心からの歓迎の意を表した。習主席は祝辞で「歴史研究は全ての社会科学の基礎だ。歴史を重視し、歴史を研究し、歴史を参考にすることは、過去を理解し、現在を把握し、未来を切り開く多くの知恵を人類にもたらす」と指摘。
「中国には5000年余り発展し続けてきた文明史がある。歴史上の中国を観察することは現代の中国を観察する重要な視点だ。中国の歴史と文化、特に近代以降の中国の歴史と文化を理解しなければ、現代中国の社会状況、現代中国国民の抱負と夢、中国国民の選択した発展路線を全面的に把握するのは困難だ。中国国民は中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現するために奮闘しており、歴史の中から知恵を汲み取り、各国文明の優れた点を幅広く取り入れる必要がある。専門家各位が歴史に対する気づきの中からわれわれに優れた見解を提供することを歓迎する」と強調した。
Hietala会長は挨拶で中国文化と他国の文化の交流と相互作用を振り返り、中国政府の提唱する「1ベルト、1ロード」建設は沿線国の経済繁栄と地域経済協力を促進すると指摘。今回の大会は異なる文化の国境を越えた交流の促進に重要な役割を発揮すると強調した。
国際歴史科学大会は1900年に発足し、5年ごとに開催される、国際的影響力の最も大きな歴史学の盛大な会合だ。今回初めてアジアの国で開催され、国際歴史学会が主催し、中国史学会と山東大学が運営。世界90カ国・地域の代表2600人余りが出席する。
「人民網日本語版」2015年8月25日