中国人民抗日戦争勝利・世界反ファシズム戦争勝利70周年記念大会が9月3日に北京の天安門広場で行われた。習近平・中国共産党中央総書記、国家主席、中央軍事委員会主席は重要講話を発表し、「戦争を経験した人々は、平和の大切さをより理解している。我々が中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利70周年を記念するのは、歴史を深く心に刻み、革命に命を捧げた烈士を偲び、平和を愛し、未来を切り開くためだ」と述べた。
歴史と未来を直視することは習主席の講話のテーマであり、中国人民を含む平和を愛する人々の心からの願いでもある。
70年前、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニアに及んだあの激烈な戦争は「正義と邪悪、光明と暗黒、進歩と反動の大決戦である」。その戦争において、中国の3500万人が犠牲になった。人々は塗炭の苦しみをなめ、この世のものと思えないほど悲惨な歴史の悲劇は繰り返してはならず、歴史を鑑として平和を守ることは世界各国の共同責任である。
中国が行った閲兵式をはじめとする一連の記念活動に対して、冷戦思惟を持ち、「小人の心を以って君子の腹を測り」、歪曲する人もいる。習主席は、「恨み続けるのではなく、平和に対する善良な人の憧れと維持を呼び起こすため」と、南京大虐殺犠牲者に対する国家追悼式の真意を説明した。今回の大会で、習主席は3つの「永遠」で「どこまで発展しても、中国は永遠に覇権を唱えず、永遠に領土を拡張しない。自らがかつて経験した悲惨な境遇を他の民族に押しつけることは永遠にない」と世界に宣言した。
戦争をやめ、平和を求めるには各国による行動と堅持が必要である。世界に平和な日差しを照らすには、国際社会が歴史を鑑とし、平和を愛する理念を維持し、人類の運命共同体という大局観を持ち、目の前のささやかなことから始める責任感を持つ必要がある。習主席が語ったように、「偏見や差別、憎しみや戦争は災難と苦痛を導くものでしかないことを認識すべきである。互いに尊重し合い、平等な付き合いをし、平和的に発展し、共に繁栄することこそが人間としての正しい道」である。
「正義は必ず勝つ、平和は必ず勝つ、人民は必ず勝つ」というのは人類に対する偉大な真理であり、人類の生存、発展・進歩における鉄則でもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月6日