Press Trust Of Indiaは9月6日、「中国曰く、チベットは民族自治区制度により、最も輝かしい時期を迎えている」と題した記事を掲載した。内容は下記の通り。
中国は今日、民族自治区制度により、遠いヒマラヤ山脈に位置するチベットが黄金時代を迎えていると称している。中国はまた「高度な自治」を求めるダライ・ラマが、進歩を妨害していると批判している。
中国政府は今日発表したチベット白書の中で、「長年に渡り、ダライ・ラマ14世の勢力はチベット独立という政治目的に基づき、大チベット区の高度な自治の宣伝に力を入れ、民族自治区制度を否定し、民族地域の自治制度によるチベットの発展と進歩を否定している。この勢力の国家分裂を狙った行いは、中国の憲法と国家制度に完全に背き、チベット各民族・人民の根本的な利益を著しく損ねている。これはチベット各民族・人民を含む中国人民全体の強い反発を受けている」とした。
中国の高官は、ダライ・ラマの「大チベット区」の要求は、独立のための口実であると称した。白書は、「民族地域自治制度の実行により、チベット各民族・人民は一家の主となり、十分な民主の権利と幅広い経済・社会・文化の権利を手にしている」と指摘した。ダライ・ラマは今年80歳になる。中国はダライ・ラマとの対話に開放的な姿勢をとり続けているが、数年前に途絶えた対談は再開されていない。
中国は白書の中で、高速道路、鉄道、空港などのチベットの発展について特に言及した。白書によると、中央政府は1952−2014年に渡り、チベットに6480億8000万元の財政補助を支給している。チベットのGDPは1965年の3億2700万元から2014年の920億8000万元に増え、281倍増となっている。チベットのGDPは1994年から20年連続で2桁台の成長を維持し、年平均で12.4%となっている。今日のチベットは、歴史上最も輝かしい時期を迎えている。
チベットの対外貿易額も1965年の700万ドルから2014年の22億5000万ドルに増え、321倍増となっている。年平均の成長率は12.5%。またチベットの伝統文化、宗教の自由、生態環境も保護され、普及が促進されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月7日