駐米中国大使の崔天凱氏は現地時間の5日、ワシントンで、中国国家主席の習近平氏の訪米準備を現在行っており、中米両国ともに成功を望んでいると述べた。また何らかの「サプライズ」があることも示唆した。
崔天凱氏は、中米両国が現在、習近平氏訪米の事前作業を行っているとした上で、訪問の成功を信じていると述べた。多くの成果が見込める理由は、中米両国に共同利益があるからであり、両国共に訪問の成功を望んでいるからだとした。
また同氏は、「中米両国の国情は異なるし、多くの点で方向性も異なる。矛盾も少なくない。古い矛盾は解決したが、新しい矛盾も生まれている。これは“常態”となっている。しかし、中米関係はますます共通の需要と共同の利益を持つようになっており、これはお互いの方向性の違いを超えるものである。カギとなるのは共通の需要と利益をきちんと把握することだ。協力関係を強化し、同時に建設的に方向性の違いをコントロールすることで、中米関係は健康で安定した、発展持続性のある軌道に乗せることができる」と述べた。
同氏はまた、先日行われた中国の軍事パレードに対するアメリカ国内の評価についての見方も述べた。アメリカメディアの一部は中国の軍事パレードを「武力の誇示」と見なしており、アメリカ国防省はパレードでの武器の披露を「アメリカのやり方ではない」との見解を示している。
またホワイトハウスと国務院は先ごろ、第二次世界大戦勝利記念の声明において米日関係を称賛した一方で、第二次世界大戦中の中国などの国家との協力については言及していない。
アメリカの政府見解に対し崔天凱氏は、アメリカ人は歴史を思い出すべきだと述べた。
「私はアメリカの良き友人のことを思い出す。彼はかつてこう言った。“中国人はいつも歴史を心に刻むが多くのアメリカ人はすぐに歴史を忘れる”と。私は、彼らが歴史の教訓を忘れないことを望む」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月8日