米国のオバマ大統領の招待に応じ、中国の習近平国家主席は今月訪米する。訪米の時期が迫る中、中米両国のメディアの「中米新型大国関係」というキーワードは、これまでより多くの注目を集めている。
米国の一部の政治家とメディアは時おり、中米関係をミスリードする発言をしているが、時流には勝てない。中米関係は長期的に、特に近年さまざまな分野における協力で進展を実現しており、この流れは強まるばかりだ。協力とウィンウィンは時代の流れ、両国民と世界の人々の根本的な利益に合致する。中米新型大国関係の構築は、中米両国および世界に対して、少なくとも3つのメリットを持つ。
(一)両国民に利益をもたらす。中米両国の人々の根本的な利益は、中米関係を評価する最も重要な基準だ。どの政党が政権運営しようとも、まずは自国民の暮らしに貢献しなければならない。中米関係の正常かつ安定的な発展は、両国民に実質的な利益をもたらす。中米の国交樹立以来の歴史は、相手国の核心的利益と関心事に尊重してこそ、中米関係が初めて安定的に発展できることを証明している。雑音が混じる今日こそ、この原則を貫かなければならない。
(二)世界に利益をもたらす。中米両国は世界の大国であり、世界の平和と発展に特殊な責任を担っている。中米関係は二国間の範疇を超え、より幅広く深い世界的な意義を持つ。中米関係の発展は、両国民の根本的な利益を気にかけるほか、国際社会の長期的な利益に注意しなければならない。融合型の利益関係は中米の対立を許さず、国際社会の全体的な利益も中米の対抗に耐えられない。ゆえに衝突と対抗の回避が、中米新型大国関係の重要な中身となる。