ネルさんは現在、シェンノート航空軍事博物館の館長を務める。報道によると、シェンノート航空軍事博物館は、全米で唯一のシェンノート将軍とフライング・タイガースの歴史を主題とした博物館であり、シェンノートの娘であるローズマリー・シェンノート・シムロールさんとフライング・タイガースの元兵士が2000年に建てたものだ。ネルさんによると、博物館の参観者は2000年の設立以来、年々増加し、2014年には4万人余りに達した。人口わずか5万人のモンロー市にとってはかなりの人数といえる。
米国の義勇空軍大隊フライング・タイガースは、米国の退役中将シェンノートを指揮官とし、中国の抗日戦争勝利に際立った貢献を果たした。メディアのデータによると、フライング・タイガースは1941年末から1942年中頃までの7カ月の戦闘において、空中で12機、地上で61機(撤退時に自ら破壊した22機を含む)を失う代価を払いながら、敵機300機近くを撃ち落とす戦績を上げた。フライング・タイガースは26人の飛行士を失った。
ネルさんによると、米国の一部の博物館には、フライング・タイガースの歴史についての紹介があるものの、多くの米国人は米中両国が日本の侵略者をともに撃退したこの間の歴史をよく知らない。シェンノート航空軍事博物館は無料で公開されており、博物館の最も重要な使命は、フライング・タイガースの物語を通じて中米両国の人々の友情と理解を深めることにある。ネルさんは、もしも中米両国の人々の理解を深めることができれば、中米両国は今後、より良く強力を展開し、歴史認識を改善することができ、問題を無闇に拡大することを避けることができるだろうと語る。米国政府はこのことをよく理解していないため、博物館を通じて中米両国の人々とりわけ若者の間の理解を強化することが一層重要となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月13日