マスカティンがなぜサンフランシスコやワシントンと同列に論じられるのか?なぜわれわれはマスカティン精神を議論しているのか?これには4つの理由がある。第1に、習主席は一般の米国民、特に地方の人と会い、共通の人間性、さらには謙虚さを示した。われわれは指導者のこうした特質を好む。第2に、習主席は自らの歴史的足跡を尊重している。習主席はまだ高い地位になく、県レベルの若い役人であった時代から現代技術を学ぼうと努力した。第3に、これは中国の改革開放初期の歳月に敬意を表するものであり、当時の中国は米国にアドバイスを求め、米国も喜んで協力していた。第4に、習主席による1985年と2012年のマスカティン訪問は状況が大きく異なるが、いずれも人的・文化交流というパブリック・ディプロマシーが習主席の外交哲学において中心的地位を占めていることを示している。
シンプルで、純粋で、誠意ある人的・文化交流がマスカティンにおいて完璧な姿で示されるのを私は目撃した。では、人的・文化交流が有効なパブリック・ディプロマシーとなるのはなぜか?これにも4つの理由がある。第1に、人的・文化交流は完全に自らの必要性によるものであり、他のもののための「踏み台」でも別の目的によるものではない。第2に、人的・文化交流は多くの小さな水源から自然にわき出すものであり、唯一の大きな水源から人工的に噴き出させるものではない。第3に、人的・文化交流には多元化されたつながりと意思疎通があり、科学文化交流のように同じ分野や、スポーツや慈善のように同じ関心がある。第4に、人的・文化交流には多元化された時間枠がある。例えば海外旅行や健康の専門家が公益事業のために築く業務関係だ。
中米間の駆引きは別に秘密ではない。だが世界最大の両経済大国は共通利益のために協力しなければならない。最も重要なのは当然、経済の安定と成長だ。中米は共に繁栄するか、共に損害を被るかだ。共通の利益には地域戦争の阻止、テロや集団犯罪の取締り、感染症の世界的拡大の抑え込み、気候変動対策、代替エネルギーやエコ技術の発展の推進なども含まれる。
互いの機会と共通のニーズを成果に富む協力に変える最も良い方法が人的・文化交流の強化だ。マスカティン精神は模範的意義を備える。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年9月21日