中米の首脳は現在、両国関係の戦略的な安定性の維持にとって、最も決定的な力を持つ錨になっているようだ。中国政府は「中米新型大国関係」を主張しており、米国政府も対中関係の温和かつ理性的な提唱者になっている。
中米がこの戦略的な節目において、両国関係を積極的な方向に強く推し進めることができるだろうか?中米関係が積極的、あるいは消極的な方向に一歩踏み出すかは、非常に深い影響を及ぼすだろう。異なる結果は自信の増加もしくは動揺を意味し、両国の人心と社会資源を異なる方向に集めるだろう。
習主席とオバマ大統領は重責を担っている。彼らは中米関係の今後数年間のおおまかな様子を決め、一つのシンボルと一里塚を打ち立て、21世紀の国際関係に対する世界の認識をリードする。
中米関係は堅固で分厚いものである可能性が高い。米国メディアが最近発した雑音は、中米の経済・社会の発展が絶えず交錯し、大きな流れに融合する際の泡に過ぎないことが証明されている。これらの泡は常に人目を引き付けるが、中米関係の大きな流れは覆せないかもしれない。この密かな問題をめぐり、異なる可能性が依然として駆け引きを展開している。
中米関係は力強い自信の柱を立てなければならない。習主席の今回の訪米は、このような歴史的な努力となる。両首脳がこの柱を立てることができれば、もしくはそのためのテープカットができれば、習主席の今回の訪問は歴史を創り出し、人類社会の大国関係の新たなスタートラインとなるだろう。大国の栄枯盛衰により何度も苦しめられたこの世界は、これに強く期待するだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月22日