中国の習近平国家主席は訪米を控えた9月22日、ウォール・ストリート・ジャーナルの書面インタビューに応じた。
習近平国家主席は、国内改革の全面的な深化などの問題に関する質問に対して、次のように回答した。
中国の経済体制改革の重要な方針は、資源配置において市場に決定的な力を発揮させ、政府の力をより良く発揮することだ。分かりやすく言えば、「見えざる手」と「見える手」を上手く用いることだ。
株価の上下には独自の法則があり、一般的な状況であれば政府は干渉しない。政府の職責は、公開・公平・公正の市場秩序の維持、投資家、特に中小の投資家の合法的な権益の保護、株式市場の長期的・安定的な発展の促進、大規模な恐慌の防止だ。先ほど中国の株価に異常な変動が生じた。これは主にそれまでの急騰、国際市場の大幅な変動などの要素によるものだ。システマティックリスクを回避するため、中国政府は措置を講じ、市場の恐慌ムードを抑制し、このリスクを回避した。海外の成熟した市場も、類似する手法を採用している。さまざまな安定措置を総合的に講じた後、市場は自己修復・調整の段階に入った。資本市場の発展は中国の改革の方針であり、今回の株価変動によって変わることはない。
中国は2014年、さまざまな改革を急ピッチで、着実に進めた。80の重点改革がほぼ完了した。関連部門は108の改革を完了し、370の改革の成果が発表された。今年に入り、中国は70以上の重点改革案を打ち出した。9月15日には市場進出のネガティブリスト制度の実施、辺疆重点地域の開発・開放の若干の政策措置の支持、価格形成メカニズムの改善の加速、国有企業の投資プロジェクトの非国有資本の導入の奨励といった改革案を議決した。今年は100以上の重点改革を策定しており、さらに一連の重大な経済改革を発表する。安定成長、構造調整、国民生活の改善、リスク回避を促す改革を打ち出し、財政・税制、金融、開放、司法、国民生活などに関する、力強い確かな改革案を発表する。
中国の今回の改革は全面的な改革で、かつてない大きな力を注いでいる。取引を経て、長年に渡り存在していた問題が解消した。これらの改革には、本腰を入れている。改革は一部の既得権益を脅かし、勤務・生活状況を変えるため、当然ながら困難である。そうでなければ、改革とは呼ばない。ゆえに改革は困難かつ危険な問題に、果敢に取り組まなければならないと言うのだ。また改革は着実に推進する必要がある。考えるばかりであったり、大衆に迎合したり、上っ面だけであってもならない。放たれた矢は戻ってこない。確固不動の姿勢で改革の目標を実現し、雨にも風にも遮られることなく果敢に前進する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月23日