習近平国家主席は訪米初日に、シアトルで開催された第3回中米知事フォーラム、ワシントン州政府と米国の友好団体が共催した歓迎レセプションに出席し、談話を発表し演説を行った。人民日報の記者は現場で、米国の政界・ビジネス界の大物にインタビューした。ここからは、彼らの習主席の演説に関する印象を見ていこう。
・ワシントン州知事 中米の地方政府間の協力を高評価
中米知事フォーラムの閉会後、ワシントン州のジェイ・インスレー知事は人民日報のインタビューに応じ、「習主席の訪問により、米国の5人の州知事と中国の各省・直轄市の責任者が一堂に会した。クリーンエネルギーや経済発展など、米中両国が関心を持つ議題をめぐり議論した。習主席は演説の中で、中米の地方間協力の重要性を何度も強調した。習主席が自身と中国政府の、州・省および都市の間の協力への重視を示したことを高く評価したい」と話した。
・駐中国大使 米中関係の発展は「一にも二にも三にも」協力が必要
ボーカス駐中国大使は記者に対して、「米中は現在、二国間のパートナーシップの推進で新たな進展を迎えている。習主席の訪米は非常に望ましいことだ。米中は世界で重要な大国であり、両国間の協力は世界に深い影響を及ぼす。ゆえに我々は協力の内容を絶えず深化させ、協力の分野を切り開いていかなければならない。いかなる国家間の友好関係も一日にして形成されるわけではなく、一にも二にも三にも協力が必要だ。習主席は演説の中で、積極的に、効果的に、率直に両国間に横たわる課題と問題を直視し、解決していきたいと強調していた」と述べた。
ボーカス大使は、「習主席は演説の中で、トゥキディデスの罠に言及し、両国の相互信頼関係の構築の必要性を示した。この問題は確かに、両国が共に見据えるべき問題だ」と指摘した。