習近平国家主席は5日、党と国家の最高指導者に就任してから初めてベトナムを訪問した。今回の訪問は中国の周辺外交の実践における重要な活動だ。(文:蘇暁暉・中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
周辺外交は中国外交において主要な地位を占めている。中国の新指導グループは周辺外交を強く重視している。2013年10月、周辺外交活動座談会が北京で召集された。新中国成立以来初の周辺外交活動会議であり、新たな党中央が初めて召集した重大な外交関連会議でもあった。習主席は会議で重要談話を発表し、中国の周辺外交は「親・誠・恵・容」の理念を体現するべきだと表明した。
中越は互いに重要な近隣国だ。中国は両国関係の安定した健全な発展の推進に尽力している。
中越関係において「親」は両国の頻繁な働きかけ合いに体現されている。今年は中越国交樹立65周年であり、両国はこれを機に親善を強化することを共に望んでいる。4月にベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長が公式訪中し、中越は共同声明を発表した。6月に中越二国間協力指導委員会第8回会議が北京で開かれ、両国高官が各分野の協力について踏み込んで協議した。9月にベトナムのチュオン・タン・サン国家主席が北京を訪問し、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年記念式典に出席するとともに、中国側指導者と面会した。今回の習主席のベトナム訪問によってベトナム側との上層部の踏み込んだ意思疎通が一層進むと共に、両国の人的・文化交流が促進される。隣人の交流は理解の増進、誤った判断の減少にプラスだ。