若者の代表が「平和宣言」を読み上げ、市民代表が平和の鐘を鳴らし、平和の鳩を解き放った――。13日午前に行われた南京大虐殺犠牲者国家国家追悼式は「平和」の要素が様々な場面で見られ、南京大虐殺の犠牲者を悼む中国人の思いを表すとともに、平和な暮らしに対する切なる願いを示すものともなった。
13日は、南京大虐殺の犠牲者の78周年の記念日であり、2回目の南京大虐殺犠牲者国家追悼日となった。中国侵略日本軍南京大虐殺犠牲同胞記念館の前には午前8時頃、国家追悼式に参加する各界の代表が早くも集まっていた。冷たい風の吹く中、人々は厳かな表情で国家追悼式の開始を静かに待っていた。
昨年の第一回の国家追悼式とは異なり、今年は開始前、犠牲者の追悼のために設置された鼎に刻まれた160文字の銘文を読み上げる映像が流された。侵略の罪を告発し、死者への痛切な悼みが示されると同時に、「前事を明らかにし、後人の戒めとする。永遠に忘れず、平和を祈願する。中華の夢をかなえ、民族を復興する」で終わる銘文は、中国が国家追悼式を行うのは平和を願うためだということを再び示すものとなった。
78人の若者代表による「平和宣言」の読み上げは、今回の国家追悼式の重要な活動の一つとなった。会場の人々は、感情のこもった若者らの朗読の声に感動を誘われた。南京市第一中学の郭寧さんは、「先輩方が負った傷を思うと胸がしめつけられるが、私たちは恨みを重ねていてはならない。平和を願ってこそ、悲惨な歴史の再演を防ぐことができる」