南京大虐殺で生き残った夏淑琴さんは、国家国家追悼式に参加するのは2回目。「平和宣言」を聞きながらしきりに涙をぬぐっていた。老人は記者に、「中国侵略日本軍に家族7人を殺されたことは永遠に忘れない」としながら、南京大虐殺の生き残りですでに亡くなった李秀英さんが「覚えておかなければならないのは歴史であって恨みではない」と繰り返していたように、「平和な生活こそがすべての人の願いだ」と語った。
「ドーン、ドーン、ドーン」。国家追悼式の最後には、南京市民代表6人が平和の鐘を突き、3000羽の平和の鳩を大空に解き放った。
中国侵略日本軍南京大虐殺犠牲同胞記念館の元館長である朱成山氏も13日、南京大虐殺歴史研究専門家の身分で国家追悼式に参加していた。朱氏は、抗日戦争勝利70周年という記念すべき年に行われる国家追悼式は、勝利の成果によって死者を慰めると同時に、先輩方が血をもって獲得した平和な暮らしを守り続けて行かなければならないということを災難の歴史によって人々に呼びかけるものとなったと指摘した。そのようにしてこそ、国家は富強に向かって前進し、民衆は戦争の苦難に遭わずにすむことになる。
日本からも友好団体10団体余りが招待を受け、国家追悼式に参加していた。日本銘心会訪中団の松岡環団長は、壮大で厳粛な国家追悼式に心を揺るがされ、旧日本軍が犯したひどい罪を恥じると同時に、恨みを持ち続けるのではなく平和な生活を追い求めようという中国人の決意に感服したとし、「私の感じたことをより多くの日本人に伝えたい。中国と日本がいつまでも友好を保っていけることを願っている」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年12月14日