上海協力機構加盟国政府首脳(首相)理事会第14回会議が、12月14-15日に中国内陸部の河南省鄭州市で開かれる。
テロ攻撃が欧州・米国・中東などの各地を緊張させ、テロ対策が世界で最も重要な議題になった今日、「3つの勢力」(テロリズム、分離主義、宗教上の急進主義)の撲滅、地域安全の維持を使命とし誕生した上海協力機構が、「地域の安全・安定の壁」を効果的に建設できるかが注目されている。
また上海協力機構は近年、経済運行の加速への重視を強めており、「シルクロード経済ベルト」の共同建設を地域協力の重要なテーマとしている。上海協力機構は「シルクロード経済ベルト」とユーラシア経済連合を結びつける重要な場となった。
上海協力機構のこの新たな目標を巡り、一部の西側メディアは「ISが中央アジアに迫り、中国の投資が脅威にさらされる」といった情報を誇張する一方で、ロシアと中央アジア諸国が「東を向いても何の役にも立たない」と勝手なことを言っている。
中国の複数の学者はこのような説に反対し、総面積がユーラシア大陸の5分の3を占める上海協力機構の加盟国間の経済協力が緊密化していると指摘した。ドイツのウェブサイトも、「安全面でも経済面でも、ユーラシア経済の中心地帯を占める上海協力機構は、ユーラシア大陸の中心を管理する組織になりうる」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月15日