米ニューヨーク・タイムズ紙の中国語サイトに、「中国の『一帯一路(1ベルト、1ロード)』戦略が、地政学的緊張をもたらしている。一部の国は中国への過度な依存を懸念している」とする文章が掲載された。この文章を受け、中国外交部(外務省)の陸慷報道官は29日の定例記者会見で、「1ベルト、1ロード」について次のようにコメントした。
「1ベルト、1ロード(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」は開放的、包括的な地域協力を提唱するものであり、地政学的なツールではない。中国は引き続き、協議・共同建設・利益共有の原則を堅持し、沿線諸国と各分野における実務協力を推進し、互恵・ウィンウィンを実現していく。
中国には、勢力範囲を広げるといった戦略的意図は無く、他国に無理強いすることはしない。この2年あまりで、60余りの沿線国家と国際組織が『1ベルト、1ロード』の建設に積極的な態度を示してきた。多くの国は中国と平等・互恵を前提とした協力協定に調印、あるいは共通認識に達しており、二国間・多国間の重点プロジェクトも着実に実施されている。
「人民網日本語版」2015年12月30日