軍事マニアはこのほどネット上で、2機目の「量産型」J-20戦闘機と思しき写真を発表した。同機のナンバーは「2102」で、昨年末に発表されたナンバー「2101」のJ-20と同じくイエローの塗装を採用した。報道によると、2機目のイエローのJ-20は、1機目の発表からわずか21日後に登場した。中国が独自に開発する双発大型ステルス戦闘機のJ-20は、2011年1月11日の初飛行から、世界の注目を集めている。
わずか5年間で2001号から2102号に発展し、計11機のJ-20が試験飛行場に登場した。J-20は改善、試験飛行、生まれ変わりを続けている。2101号と2102号というナンバーからは、新たな変化が伺える。軍事専門家の尹卓氏によると、イエローの塗装は同機がまだ開発の段階にあり、デザインが確定されていないことを意味する。空軍に交付される場合、塗装は青みがかったグレーのはずだ。J-20のナンバーが「20XX」から「21XX」に変わったのは、技術面で大きく前進したからだが、量産型になったかどうかは不明だ。小ロット生産に入るとしても、先にデザインを確定する必要がある。現在のJ-20は、デザイン確定に向けた試験飛行の段階にある。試験飛行の段階では、空軍の試験飛行士が操縦を担当する。この段階ではすべての飛行包路線を飛行し、デジタル化飛行制御システムの各種性能を試し、さらにすべての武器を搭載しなければならない。これらの性能が合格してから、初めてデザインを決定し、小ロットの試作段階に入れる。それからさらに中ロット、大ロット生産に移る。現状を見る限り、J-20の開発は順調に進められており、軽率に試験を行ったり、試験の時期を早める必要はない。2017年に小ロット生産に入るのが、合理的な計画と言える。
これまで第5世代機を保有していたのは米国のみだったが、今や中国も仲間入りを果たしており、ロシアよりもやや早かったほどだ。ロシアのT-50の就役が遅れており、軍の調達量も少ない。これはロシアがこの機種をそれほど必要としておらず、経費面でも問題があることを意味している。中国では約7−8機のJ-20が同時に、内容の異なる試験飛行を行っている。こうすることで、試験飛行の期間を短縮できる。さらにJ-20の技術水準も米国との間に開きがない。これはステルス性能、武器の性能、デジタル化飛行制御システムのすべてにおいてだ。ただし技術の成熟度では、まだ差が存在している。米国のF-22ステルス戦闘機はすでに19年も飛行しており、すべての「瑕疵」が取り除かれている。ただし中国のJ-20は後発優位性を持ち、電子部品などの性能はF-22を上回る可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月21日