ケリー長官の訪中、使命と難題が山積

ケリー長官の訪中、使命と難題が山積。

タグ: ケリー 朝鮮 南中国海

発信時間: 2016-01-27 13:21:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

オバマ時代の国務長官であるケリー氏に残された時間は少ない。しかしこの「知中派」と呼ばれる国務長官にとって最後となる外交の使命は、これまでにないほど重大だ。特に中米関係の現在と未来について、ケリー長官には多くの仕事が残されている。

ケリー長官は26−27日に訪中する。中国は東アジア歴訪の3番目の目的地だ。ケリー長官はこれまで、東南アジアのラオスとカンボジアを訪問していた。BBCは、ASEANと団結し中国に対抗することが目的とした。

これは中米両国の東アジアにおける中心的な問題、南中国海を浮き彫りにしている。中国、米国、東南アジアの隣国はこの1年間に渡り、南中国海の島嶼の主権を巡り、最も激しく駆け引きを展開した。南中国海は強風と荒波に見舞われたが、中米両国が武力衝突することはなかった。両国は、真っ向から対立しても構わないが、リスクをコントロールしなければならないという、最も基本的な判断を維持している。

南中国海は解き難い地政学の方程式である。第3者の米国が介入するほど、南中国海の問題解消が難しくなる。幸いにも、地政学の駆け引きは、数学の方程式ではない。当事国に変化が生じれば、南中国海の島をめぐる係争も解消される可能性がある。

ケリー長官は中国と、朝鮮の核問題についても議論しなければならない。両国は朝鮮半島の非核化という、同問題の共通認識を形成している。当然ながらこれには、朝鮮への制裁も含まれる。しかし制裁の程度は両国間で異なっている。朝鮮の水爆実験後、米国主導の対朝制裁の決議を巡る交渉が3週目に突入しているが、各国は合意に達していない。米日韓は、対朝制裁により国際社会と朝鮮のすべてのつながりを断つことで、朝鮮を真の「孤島」にさせようとしている。例えば朝鮮への石油輸出を停止し、朝鮮の鉱石の輸入を停止するといった内容だ。これは中国に向けられた主張だ。中国は、朝鮮への石油輸出を停止すれば、「朝鮮国民の生活」に影響を及ぼすことになると表明した。米日韓の強い制裁を中国に同意させるため、中国でケリー長官の外交の手腕が試されることになる。

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