2016年両会、注目のキーワード

2016年両会、注目のキーワード。

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発信時間: 2016-02-27 09:18:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

貧困脱却の取り組み

中国では現在、貧困人口が7000万人余りにのぼる。これらの人々を2020年までに貧困から脱却させることは、中国が今後5年で取り組まなければならない最も困難な問題であり、必ず勝たなければならない戦いである。小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な実現や、国連のポスト2015年開発アジェンダでの約束にもかかわる重大問題となる。2015年11月以来、中国の各レベルでは貧困脱却に向けた決意が示され、中共中央・国務院は「貧困脱却の難関攻略戦突破に関する決定」を公布するなど、中国の貧困脱却の戦いの布石は着実に進められている。

「十三五」の最初の年となる今年、貧困脱却事業の滑り出しをいかに行うかは極めて重要となる。貧困脱却の問題について、上層部が両会で新たな手配を行うかは、注目に値する焦点となる。

運命共同体

「周辺運命共同体」から「アジア運命共同体」、さらには「人類運命共同体」へと、中国と各国とはここ一年、協力してウィンウィンを実現し、手を携えて前進しようという意思をますます固めてきた。

2016年も世界は変わらず広大であり、問題は依然として少なくない。「運命共同体」理念を提唱する中国の意思は、重大な挑戦に直面している。政治・外交のエリートが集まる両会で、中国がいかなる声を発し、いかなる対応策を打ち出すかに、海外からも注目が集まっている。

4つの意識

1月末に召集された中共中央政治局会議では、「政治意識・大局意識・核心意識・看斉(一致団結)意識を強化する」との方針が初めて打ち出された。「4つの意識」はこのことから、政治分野の最新のキーワードとなった。

中国は現在、「中所得国の罠」と「トゥキディデスの罠」という2つの世界的な難題に直面している。改革は難関攻略の時期に突入し、危険も伴うさらに深い段階に入っており、「4つの意識」による導きを必要としている。今年の両会では、「4つの意識」がさらに具体的に示されるものとみられる。

5大戦区

中国人民解放軍は2016年、5大戦区を設立した。30年余り続いた「7大軍区」という区分はこれで過去のものとなり、中国軍は新たな「戦区」の時代に入った。

戦区は、管轄の戦略方向の最高合同作戦指揮機関であり、戦略方向の安全の脅威に対応し、平和を維持し、戦争を抑制し、戦争に勝利する使命を担っている。

中国の軍事改革はこれまでも、海外の注目を集めてきた。軍区の撤廃と戦区の設立は、中国による強軍戦略全面改革の実施を象徴する最新の措置であり、1950年代以来の中国で最大規模の軍事改革とみなされている。両会での5大戦区にかかわる話題に注目が集まることは間違いない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月27日

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