「獲得感」に関する話題が、ネットユーザーから最も注目されていると言えよう。新華網による2016年両会調査の結果からも、同様の検証が得られた。このオンライン調査による十大関心事は順に、「養老保険」「食の安全」「所得分配」「大気の質」「反腐敗・清廉潔白の提唱」「住宅保障」「医療保険」「法による国家統治」「教育の公平」「大衆による起業・革新」だった。
〇時代の注目点に関心
新華網の調査結果によると、例年と比べ、「貧困脱却の難関突破」の話題に対する関心度が過去に類を見ないほど高まり、ネットユーザーの注目度は4.25%に上った。また、2016年に「供給側の構造改革」がいかに深化するのかについても、同調査に参与した人々が広く関心を寄せる話題となった。人民網の調査では、「金融リスク」「一帯一路」(1ベルト、1ロード)が注目点ランキングに入った。これらのキーワードはいずれも、数年前に登場したホットな話題と密接に関わっている。
〇改革のプロセスに集まる注目
「獲得感」であれ「時代の注目点」であれ、ほとんど話題が中国における全面的な改革深化に関わったものだ。習近平主席は、2015年2月27日に開催された中央改革全面深化指導グループ第10回会議において、「改革案の価値を十分に浮き立たせ、人々により多くの『獲得感』を感じさせなければならない」と強調した。