第12期全国人民代表大会第4回会議が3月5日、人民大会堂で開幕し、李克強国務院総理の政府活動報告を聴取し、計画と予算の報告を審議した。李克強総理は報告の中で、国務院が『国民経済と社会発展の第13次5カ年計画綱要(草案)』を制定し、会議に提出したと述べた。
スモッグ対策をいっそう強化する。今年度は、化学的酸素要求量(COD)とアンモニア性窒素排出量をそれぞれ2%、二酸化硫黄と窒素酸化物(NOX)の排出量をそれぞれ3%減らし、重点地区の微小粒子状物質(PM2.5)の濃度を引き続き低下させる。石炭燃焼による汚染物質の排出と自動車の排ガスの削減に尽力する。クリーンで効率的な石炭利用を強化するとともに、生活用石炭の使用を減らし、電気・ガスによる石炭代替を推し進める。石炭火力発電所の省エネ・超低排出目的の技術改良を全面的に実施する。強制的基準に合わない石炭ボイラーの廃棄を急ぐ。天然ガスの供給を増やし、風力・太陽光・バイオマスなどのエネルギー開発支援策を充実させ、クリーンエネルギーの割合を引き上げる。ワラの資源化利用を奨励して野焼きを減らす。自動車用ガソリンの国家第5段基準を全面的に普及させ、黄標車(排ガス基準をクリアしていないことを示す黄色いラベルが図られている車)や旧型車を380万台廃棄する。重点地域で大気汚染共同対策を実施する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月5日