【武力誇示の「常態化」、問題の「軍事化」】
米海軍の公式サイトや米国メディアの情報によると、ジョン・C・ステニスは1月中旬にワシントンのブレマートン港を出発し、今月上旬に南中国海に到着した。西太平洋に約7ヶ月配備される予定だ。
西太平洋にはすでに、同じニミッツ級で新しいロナルド・レーガンが長期的に配備されている。米軍はなぜジョン・C・ステニスを、わざわざ遠く離れた東太平洋沿岸の母港から呼び寄せ、西太平洋の海域で頻繁に出没させているのだろうか?
韓氏は、「米国のこの措置には、複数の戦略的な意図があると思われる。海外における兵力のアジア太平洋へのシフトを促進し、2つの空母艦隊を使い西太平洋で強い抑止力を形成するほか、米国は多くの空母を西太平洋に存在させることで、武力誇示を常態化させようとしている。こうしてアジア太平洋地域で、米国に有利な軍事的秩序を構築する」と指摘した。
「米国はさらに多くの空母を西太平洋に配備することで、アジア太平洋地域における米国主導の軍事的秩序の構築を加速する可能性がある。米国は実力を誇示し、空母を頻繁にアジア太平洋に派遣することで、アジア太平洋における一部の国を米国に抱き込むか、米国から離れようとする国を引き留めようとしている」
米国がアジア太平洋に空母を配備しているが、軍事的手段により地域のさまざまな問題を、自国の国益のために利用しようとしていることが分かる。韓氏は、「この軍事的手段を用いるやり方は、泥棒が泥棒を捕まえろと叫ぶ米国の常套手段だ。米国はアジア太平洋地域の多くの問題を軍事化させている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月18日