新疆ウイグル自治区は11日「テロ犯罪の手がかりの通報の奨励方法」を発表し、テロ犯罪の手がかりを積極的に発見し通報することを奨励した。同方法によると、通報の報奨金は最高で500万元に達する。中国中央テレビが伝えた。
同方法によると、組織的かつ計画的で実行に移された、襲撃、脅迫、暗殺、毒物の散布、爆発、重要インフラの破壊といったテロ犯罪の行動・内幕・緊急性に関わる重要な手がかりを通報した者に対して、20−500万元の報奨金を支給することになる。テロに関連する、社会の安定、治安状況、安全生産、宗教分野、社会情勢と民意、社会の与論、ネット上の与論などの兆しに関する手がかりおよび異常状況については、20万元以下の報奨金を支給。
この奨励は原則的に実名制だが、通報者の身分、通報内容、報奨金に関する情報は守られる。
新疆ウイグル自治区党委員会政法委員会副書記、治安総合治理委員会弁公室長の張秀成氏によると、同方法はこれまでの基礎を踏まえた上で、市民の対テロ闘争における積極的な力を十分に発揮し続け、テロ活動を効果的に防止・撲滅するため発表された。
新疆は同方法を着実に実施するため、「平安特別プロジェクト報奨金」を設立した。同方法によると、物的・精神的な奨励のほか、通報者は政策的な奨励を申請できる。これには事業単位の給与基準に基づく地方財政生活保護、もしくは入隊、入学、社会保障、土地請負、法的援助などの優先的な配慮が含まれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月12日