米国の最新の世論調査によると、大多数の米国人が政府、特に連邦政府の活動状況に「失望」を感じている。回答者の7割以上が、米国は「方向を見失った」と回答した。
AP通信と米調査会社GfKは3月31日から4月4日にかけて、共和党支持者、民主党支持者、無党派層の成人1076人のオンライン調査を行った。
回答者の約8割は、連邦政府の活動状況に「不満」もしくは「憤り」を感じているとした。調査結果によると、「憤り」を感じている共和党支持者は、民主党支持者と無党派層を上回った。前者は約半数、後者は25%。
また回答者の71%が、米国は「方向を見失った」と回答した。
これらの回答者が憤っているのは、既存の政治体制が本来の力を発揮していないという不満からだ。プロの政治家も政府関係者も、多くの回答者に失望されている。有権者の利益を最優先していないからだ。
ある共和党支持者は、「国民のために活動しない政治家と(政府)関係者があまりにも多い。彼らは私腹を肥やしているだけだ。両党(共和党と民主党)でこのようなことが生じているが、これは政府全体の普遍的な現象だ」と話した。
世論調査によると、一部の有権者は連邦政府に対する嫌悪感から、主流に属しない「ニューフェイス」が現状を変えることに期待している。
激戦の様相を呈している米大統領選の候補指名争いで、一部の共和党支持者はドナルド・トランプ氏を「ある程度」支持するが、政治の経験が豊富なテッド・クルーズ氏の方を支持していると回答した。
一部の民主党支持者は、民主党の有力候補のヒラリー・クリントン氏よりも、バーニー・サンダース氏を支持すると表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月19日