南中国海の仲裁、対応に意義あり

南中国海の仲裁、対応に意義あり。 フィリピンの大統領選挙で勝利したロドリゴ・ドゥテルテ氏は、中国との友好関係の維持に力を注ぐと表明し、両国の領土係争を巡る直接的な対話に開放的な態度を持つことを認めた…

タグ: 南中国海 ドゥテルテ フィリピン

発信時間: 2016-05-17 14:36:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

フィリピンの大統領選挙で勝利したロドリゴ・ドゥテルテ氏は、中国との友好関係の維持に力を注ぐと表明し、両国の領土係争を巡る直接的な対話に開放的な態度を持つことを認めた。フィリピンメディアは同時に、アキノ大統領が南中国海問題の仲裁を申し立てたことを鋭く批判した。2年以上に渡り取り沙汰されてきた、フィリピンによる南中国海問題の仲裁の最終裁定を控え、大統領選挙に勝利した人物とメディアが異論を呈した。これはフィリピンが南中国海の仲裁の反省を開始したことを意味する。

フィリピンは政治目的で「一人芝居」を演じたが、彼らが願うハッピーエンドとはなりがたいことが、さまざまな兆しによって示されている。国連海洋法条約の発効後、一国が強制的紛争解決手続きを拒否する声明を発表しているにも関わらず、別の国が同声明に含まれる紛争に対して一方的に強制的紛争解決手続きを申し立てたのは、今回が初めてだ。最終裁定の結果がどうあれ、南中国海で大きな波を起こすことはない。国際社会の視線は、仲裁の結果から各国の具体的な対策に転じている。

中国は近年、島礁の建設強化、巡航の拡大などの手段により、領有権および正当な海洋権益を守る決意を示しており、中国の領土を不法占拠した一部の国は針のむしろに座る思いをしている。現在の国際情勢下、これらの国は地域外の大国と結びつくことで、南中国海情勢を乱そうとしている。実際にフィリピンが2013年に一方的に仲裁を申し立ててから、米国が常に影のようにつきまとっている。同条約の非締約国である米国が、フィリピンの一方的な申し立てを支持するのは、主に仲裁を利用し中国に圧力をかけ、中国の南中国海の海域における「定例巡航」、米軍のフィリピン長期駐留の口実とするためだ。米国が南中国海の仲裁を、自国の目的を実現するための単なる基本的な手段とし、仲裁そのものを気にしていないことは明らかだ。

中国は積極的に南中国海問題の仲裁に対応し、法的・道義的に優位を占めることは、仲裁そのものへの関心よりも重要だ。中国がなぜ仲裁に参与せず、その結果を受け入れず、認めず、実行しないかも、理解しやすいことだ。中国は記者会見などのさまざまな手段により、同条約および国連憲章の基本原則について説明し、法の正義によって仲裁裁判所の違法性を明らかにしている。また一国のみで対応するという従来の方針を変え、積極的な外交により国際的な支持を勝ち取っている。すでに約40カ国が、中国の南中国海問題の仲裁における立場に対して、明確に支持を表明している。

中国は1971年に国連に参加してから、400以上の多国間条約に加入している。中国は現在も国際ルールの模範的な順守者だが、国際ルールを制定し主導するという大国が持つべき権利を持たない。中国が今後さらに、フィリピンによる仲裁に類似する、多くの国際紛争に巻き込まれることは想像に難くない。より良く対応するため、中国は早めに計画を立て、事前に準備を整え、国際法専門家によるチームを育成するべきだ。類似する件において、法的手段を合理的に活用し、国の主権・安全・発展の利益を守るべきだ。同時に国際体制への融合を拡大し、国際ルールを制定し主導する能力を高めるべきだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月17日

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