中国外交部の洪磊報道官は17日の定例記者会見で、主要7カ国(G7)は自身の立ち位置を正確に把握し、会期中に議論する内容を明確に定義づけるべきだとした上で、中国は日本が会議で南中国海問題を議論しようとしていることに不満を表すると述べた。
――中国はまもなく開催されるG7サミットに何を期待するか。日本は各国と南中国海問題に関する声明を発表しようと試みているが、中国はこれをどう論評するか。
答え:我々は、G7は自身の立ち位置を正確に把握し、会期中に議論する内容を明確に定義づけ、国際事業において建設的な力を発揮すべきだと考えている。
南中国海問題に関してだが、中国側の態度ははっきりしている。域外国は南中国海問題で中立的・客観的な立場を維持し、南中国海の領有権および海洋権益の問題で、どちらか側に肩入れすべきではない。中国とASEAN諸国はデュアル・トラック・アプローチ(二元手法アプローチ)に基づき、南中国海地域の平和と安定を守る一方で、直接的な当事国と対話と協議により領有権と海洋権益の紛争を解決する。域外国はこのような取り組みを尊重するべきだ。我々は日本が会議で南中国海問題を議論しようとしていることに不満を表する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月18日