フィリピン沿岸警備隊は、非政府組織「Kala-yaan Atin Ito」のメンバーが6月12日に黄岩島に上陸し、旗を立てることを計画していたことについて調査を進めている。14日付フィリピン華字紙が伝えた。
フィリピン沿岸警備隊の報道官は、「13日昼現在、サンバレス州の基地からは、本件に関する正式な報告を受けていない。民間人が実際に漁船で黄岩島に向かったかについて、情報部門に確認を取り、彼らが沿岸警備隊の許可を得たかを調べる」と述べた。
同報道官は、「本当にこのようなことがあったならば、情報をさらに把握する必要がある。我々はサンバレス州の基地がこのような情報を手にしていたかを調べ、その報告に基づき対策を講じる」と話した。
また同報道官によると、フィリピンの若者を乗せ黄岩島に向かったという漁船も、重点的な調査対象となる。まずはこの漁船の情報を確認する。登録済みの船舶は、フィリピン沿岸警備隊に事前通知する必要がある。沿岸警備隊は通常、この船舶の出港前、船内を検査する。同報道官は、「フィリピン沿岸警備隊に通知し、許可を得ていなかったのでなければ、この船(船主)は処罰の対象になる可能性がある」と述べた。
中国外交部の陸慷報道官は13日の記者会見で、フィリピン人15人と米国人1人が黄岩島に上陸しフィリピン国旗を立てようとした件について、「黄岩島は中国固有の領土だと、中国側は何度も強調してきた。我々はフィリピンが中国の領土主権を尊重し、挑発を行わないよう促す」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月14日