ドゥテルテ氏、「航行の自由作戦」の不参加を表明

ドゥテルテ氏、「航行の自由作戦」の不参加を表明。

タグ: ドゥテルテ 航行の自由 黄岩島

発信時間: 2016-06-23 14:39:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

フィリピンのドゥテルテ次期大統領は21日、現地のビジネス界の活動に出席した際に、「黄岩島のために中国と開戦することはない。軍事強国の中国と衝突し、フィリピン軍を危険にさらすことを望まない」と述べた。GMAネットワークは22日、ドゥテルテ氏は数週間ぶりとなる公式の場において、フィリピンが米国の「航行の自由作戦」に加入することに賛成しないと表明したと報じた。中国外交部の華春瑩報道官は22日、ドゥテルテ氏の一連の発言について、「中比が関連問題を適切に管理し、両国関係を健全な発展の軌道に戻すことは、両国および両国民の根本的な利益に合致する。これは両国民が期待していることでもある」と述べた。

22日付Manila Bulletin紙によると、ドゥテルテ氏と経済ブレーンは前日、フィリピンの300人以上の経済界関係者と、ダバオでビジネス界大会を開いた。ドゥテルテ氏は閉幕式の式辞で、中国と南中国海について何度も言及した。ドゥテルテ氏は中国との衝突の可能性について、「なぜフィリピンを参戦させなければならないのか。私はここの人々の命を犠牲にしない」と述べた。ドゥテルテ氏はまた、米国の係争海域における航行の自由作戦に参加しないと表明した。

22日付フィリピン華字紙・菲律賓商報によると、ドゥテルテ氏は「南中国海の仲裁の結果がフィリピンにとって有利となればどうするか」という質問に対して、「ゴールドバーグ駐比米大使からも、先ほど会談した際に同じことを聞かれた。私は当時、沿岸警備隊を黄岩島に派遣すると答えたが、これは開戦ではなく沿岸を守るためだ。海軍を派遣すれば、大騒ぎになる。我々にその力はない。黄岩島は領土問題ではなく、排他的経済水域の問題だ。中国は現地に障害物を設置しており、中国の開発と漁業の権利が損なわれている。これが係争の原因だ。しかしそのために戦争することはできない」と回答した。

フィリピンのネットユーザーは、ドゥテルテ氏の21日の発言に対して、複雑な反応を示している。あるネットユーザーはフィリピン・スター紙(電子版)に、現実的な本音を漏らした。「中国に勝てないのに、なぜ戦わなければならないのか」またあるネットユーザーは、フィリピンはどの国にも勝てないが、だからといって中国に「土下座」するわけにはいかないと反論している。

21日付マニラ・タイムズ紙は、「南中国海問題によりフィリピンは中国と米国の戦争の舞台になっており、これは非常に危険だ。ドゥテルテ氏は、共産主義国と協力し、フィリピンと世界に平和をもたらすことができると表明するべきだ。これはドゥテルテ氏が批判をかわす最高の手段だ」と論じた。豪サイト「East Asia Forum」は22日、ドゥテルテ氏は中国と対話する正確な道を歩んでいると伝えた。

南京大学中国南海研究共同革新センター執行主任の朱鋒氏は22日、環球時報に対して、「ドゥテルテ氏の発言は、フィリピンが南中国海の係争で感情的になることを避ける、実務的な態度を示している。また中国の最近の地域外交の努力が、一定の進展を手にしたことを反映している。現在の傾向を見ると、新政権の対中政策がアキノ政権と明らかに異なることが分かる」と指摘した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月23日

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