中国共産党はあと数日で、党創設95周年の記念日を迎える。95年にわたって、中国共産党は、存亡の危機に何度も直面し、社会主義建設の道の上で遠回りもして来た。だが中国共産党があってこそ中華人民共和国が実現されたことを否定することはできない。中国共産党が我々を率いて繁栄 富強の発展の道を歩んだからこそ、世界が認める成果を実現できたのだと言える。
中国共産党の衰退を語る声は95年にわたって絶えることはなかったが、一つ一つが誤りに終わった。中国共産党の成功の秘訣はどこにあるのか。西側の政治制度は中国より優れたものと言えるのか。中国共産党の67年にわたる執政は何を拠り所にして来たか。注目の集まるこうした問題を携え、「中国共産党為什幺能」(中国共産党になぜそれができたか)の著者である中共中央党校党史教育研究部主任の謝春涛教授を訪ねた。
多くの人がこれまで、中国共産党は衰退の道を歩んでいると熱心に主張してきた。例えばかつて、中国共産党は中国人の飢えを解決することはできないと主張する人がいた。改革開放後は、「中国崩壊論」も何度も主張された。いつ「崩壊」するかの具体的な時期が示されることもあった。だが歴史は、こうした主張が笑い話にすぎなかったことを示した。
中国の衰退が叫ばれるだけでなく、ここ数年は、中国の政治制度を批判する声が西側からたびたび上がった。彼らの制度こそが最も民主的で最も進んでいるという主張である。
謝春涛教授は、民主は、国家や地域、文化伝統、社会発展水準の違いに応じて、異なる表現方式を取るのだと指摘する。
例えば英国が「EU離脱」を国民投票にかけたことは、西洋の見方に従えば民主的ということになる。EUを離脱するかは、執政党が決めるのではなく、全国民に決定を委ねるべきということになる。だがその結果はどうだろうか。欧州離脱に賛成する声がいくらか多かったことは、「太陽の沈まない帝国」が一夜にして300年前へと後退する可能性さえ生むこととなった。