全空母打撃群が南中国海に展開しても、中国人は恐れない

全空母打撃群が南中国海に展開しても、中国人は恐れない。

タグ: 南中国海

発信時間: 2016-07-06 09:53:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中米シンクタンク南中国海問題対話会が5日、ワシントンで開催された。中国の戴秉国・元国務委員が出席し、開幕の基調演説を行った。要約は下記の通り。

まず、南沙諸島は中国固有の領土だ。次に、中国は二国間交渉・協議による南中国海問題の平和的解決を常に貫いている。それから、南中国海の温度を徐々に下げる必要がある。仲裁裁判所には管轄権がなく、勝手に権限を拡大し、越権により審議し裁決を下そうとしている。これは国連海洋法条約に違反し、違法かつ無効だ。我々は米国がこれについて、客観的な態度を持つことに期待する。

南中国海問題を戦略問題として過大視し、西側国際関係の理論と過去のケースを習慣的に用い中国を解釈・予測するべきではない。中国が南中国海を「アジア版カリブ海」としており、「アジア版モンロー主義」を実施し、米国をアジアから追い出すと判断するべきではない。さらには中国が同問題を利用し、南中国海・アジア・世界の覇権を米国と争うと憶測する者もいる。これは完全にいわれなき憶測だ。中国は伝統的な西側の大国と異なる。中国は5000年の東洋文明国であり、完全に異なる文化と伝統、政治的な考え方、国際的な視野を持つ。中国にとって、南中国海問題は自国の領土主権、安全、発展の利益、海洋権益問題と関わる、中国固有の領土を失うという悲劇の再演を防ぐ問題だ。これは単純かつ素朴であり、その他の考えはない。我々は「戦略的駆け引き」とやらを展開するつもりも、その力もない。我々にはアジアを統治するばかりか、地球を統治する野心を持たない。南中国海についても、そのすべてがわが国のものだと言ったことは一度もない。

米国の南中国海問題に対する高圧的な介入は、控えなければならない。米国がアジア太平洋地域における軍事同盟の強化、軍事力の前線への配備を続けていることが懸念されている。米国は昨年より、中国に対する近接偵察と「航行の自由作戦」を強化している。米国の少数派は、強い対立的な傾向を示している。中国の一般人はテレビや新聞を見ると、米国の空母が遠路はるばる中国の玄関口にやってきて武力誇示するのを目にし、米軍高官が「今夜開戦」と宣言するのを耳にする。米国の友人たちよ、あなたたちが中国人ならばどのような感想を持つだろうか?米国の世界におけるイメージが損なわれていると感じないだろうか?当然ながら中国人は恐れをなしていない。米国が全10個の空母打撃群を南中国海に進出させたとしても、中国人を驚かせることはできない。

米国が南中国海に高圧的に介入するなか、一部の国は米国を頼りにし、大国の駆け引きを利用し利益を手にしようという衝動に駆られている。海洋でより挑発的な行動に出て、南中国海情勢に不安定要素を加え、情勢の緊張を絶えず強めている。このような局面は結局、米国の利益に合致しない。悪くすれば泥沼に引きずり込まれることを余儀なくされ、思いもしなかった大きな犠牲を強いられるかもしれない。衝動的な国であっても、徐々に落ち着き考えるようになるはずだ。中国はすでに隣人と数千年、数万年に渡り平和的かつ友好的に生活している。今日この隣人が共に生活する地域では、どの国も他国を侵略しておらず、内政に干渉しておらず、政権を覆しておらず、対抗目的の政治・軍事集団を発足していない。自国の主権・安全・発展の利益を守るだけで、覇を唱えようとしていない。今後さらに子々孫々と隣合い、付き合っていかなければならないのは、遠く離れた別の大国ではなく、友好的な中国だ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月6日

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