G7の態度はまだ不明だが、ASEANはいわゆる南中国海仲裁に対する態度を表明した。ASEANの外交筋は14日、ASEANが13日夜、南中国海仲裁案の裁決結果を支持する共同声明の発表を回避したと述べた。議長国のラオスは、各加盟国が「コンセンサスを形成できなかった」と報告した。共同通信は「ASEANが共同声明断念 中国圧力、合意できず」を題して、カンボジアが共同声明に強く反対したほか、ラオスも慎重な立場を示したようだと報じた。
14日付バンコク・ポスト紙は、「米国の高官は先ほど、地域が国際法の順守を願うかが反映されるため、ASEANの態度は非常に重要だと表明した」と報じた。14日早朝、日本経済新聞は「裁決が下されると、フィリピンが低姿勢になった。当事国のフィリピンの態度が軟化すれば、ASEANの団結が乱される」と不満を露わにした。
米日はASEANを理解していないようだ。英IBTimesが14日に分析したように、ASEANが南中国海の仲裁結果の共同声明を発表しなかったことは、仲裁がむしろASEAN諸国間の地域における緊張関係を激化したことを示した。「声明を発表しなかったことは、ASEANが同問題でコンセンサスを形成していないことを意味する」
マレーシアのデイリー・エクスプレス紙は14日、「マレーシア外務省は同日発表した声明で、南中国海の平和と安定を惜しむと表明し、かつ全面的かつ効果的に南中国海各方行為準則、及び中国とASEAN諸国の間でまとめられた南中国海各方行為宣言を履行することを約束し、各国にその履行を呼びかけた」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月15日