中国衛星測位システム管理弁公室の張春領技師長は「2016中国北斗・IoT産業技術シンポジウム」で、中国が独自に開発した北斗衛星測位システムが世界展開の基盤を初歩的に構築し、国の外交の名刺として海外に進出しつつあると表明した。同システムは2018年に「一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)」沿線国へのサービス提供能力、2020年に全世界へのサービス提供能力をつける。
北斗システムの実用化が、注目されている。うち次世代国産北斗チップ・モジュールなどのコア製品が徐々に市場に流通しており、スマホ、タブレットPC、ウェアラブルデバイスなどの需要を満たしている。これは中国の高精度衛星測位コア製品の、輸入完全依存という局面を変えた。
交通運輸部、地震局、気象局、測絵地理信息局(測量地理情報局)などの各部門はすでに、全国北斗地上強化枠組みを網羅する基地局ネットワークを構築している。システムの正式な使用開始後、中国国内のユーザーにメートル級・10分の1メートル級のリアルタイム測位サービスを提供する。一部地域での精度はセンチメートル級、さらにはミリメートル級に達する。中国科学院微電子研究所の葉甜春所長は、「現代製造メーカーの生産・輸送の追跡・測位、健康・介護の情報伝達、災害予報・警報における固定的な建築物の衛星測位・リアルタイム観測など、北斗システムが応用される巨大な市場になる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月25日