中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相は25日、ラオスのヴィエンチャンで『南中国海各方面行動宣言』(以下、『宣言』)の全面的かつ効果的な実行に関するコミュニケを発表した。コミュニケは、『宣言』が地域の平和・安定の維持において重要な役割を発揮し、国際法の原則に基づき関係国の話し合いや交渉により平和的な方法で領土と管轄権の争議を解決することを承諾すると強調した。
中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議(10+1)が同日、ラオスの首都ヴィエンチャンで開かれた。会議終了後、中国とASEANの外相はコミュニケを発表した。コミュニケは、以下のように示した。
中国とASEANは南中国海の平和と安定は中国・ASEAN諸国及び国際社会の基本的利益と合致すると認識し、『宣言』を全面的かつ効果的に実行することを承諾し、話し合いの一致事項を基礎に『南中国海行動準則』の早期合意を推し進める。
各方面は1982年の『海洋法に関する国際連合条約』(以下、『条約』)を含む公認の国際法が定める南中国海の航行及び飛行の自由を尊重・承諾する。関係各方面は『条約』を含む国際法の原則に基づき、直接関係のある主権国が友好的な話し合いや交渉を通し、平和的な方法で領土と管轄権の争議を解決し、武力行為または威嚇行為をしないことを承諾する。
各方面は自制を保ち、無人の島・礁・沙または自然構造物への居住という行動を含む争議を複雑化・拡大化させたり、平和と安定に影響を及ぼしたりする行動を取らず、建設的な方法で食い違いを処理することを承諾する。各方面は航行の安全、捜索・救助、海洋調査、環境保護及び海上の国境を超える犯罪の取り締まりなどの各分野における協力を模索または展開することが可能である。
各方面は他国が『宣言』に含まれる原則を尊重するよう奨励する。関係各方面は、『南中国海行動原則』の制定は同地域の平和と安定を促進すると認識し、各方面の話し合いの一致事項を基礎にこの目標の達成に向けて努力することを重ねて表明する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月26日