遼寧艦のJ-15艦載戦闘機8機、初期作戦能力を形成
中国中央テレビの報道によると、甲板にJ-15艦載戦闘機8機、Z-8ヘリ1機、Z-9救難ヘリ1機が整然と並べられている、空母「遼寧艦」の画面が公開された。J-15はすべて海軍の塗装が施されていた。軍事専門家の尹卓氏は「これは遼寧艦の戦闘力が急成長しており、全体的な作戦能力を形成しつつあることを意味する」と分析した。
尹氏は「遼寧艦は最多で20機以上を艦載できる。これらの艦載機の甲板上での移動は非情に複雑だ。甲板上の艦載機は当初1−2機のみだったが、それが4機、今回の8機へと増えていった。これは遼寧艦の艦載機の移動能力が強化されたことを意味する。一度に8機をすべて飛行させ、空で編隊を組ませることができれば、作戦能力は非情に高い。J-15は大型戦闘機で、海上・地上のターゲットを攻撃できる。この8機が精密誘導兵器を搭載すれば、同時に複数のターゲットを攻撃できる。遼寧艦が初期作戦能力を形成したことが分かる」と指摘した。
「当然ながら、我々はさらに多くの訓練時間を確保し、全体的な作戦能力を形成しなければならない。さらにパイロットを増やし、戦闘中に交代で飛行することで、艦載機の出動効率を高めることができる」
未来の空母、カタパルト発艦を採用か
ネット上では、中国の武漢市で撮影されたという写真が公開された。建築物の主体は空母の陸上実験プラットフォームと思しきものだ。英ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー誌は先ほど、これは中国国産空母の実験プラットフォームだと分析した。写真を見ると、プラットフォームの前方が更地化されており、そのため次の空母がカタパルト発艦を採用すると憶測されている。
エアバス・ディフェンス・アンド・スペースはこのほど、7月に撮影された中国大連造船所の最新の衛星写真を公開した。ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー(電子版)は、写真によると空母の飛行甲板の大半が完成しており、艦首の一部の取り付けを待つのみとなったと分析した。
中国の次の空母が本当にカタパルト発艦を採用することはあるだろうか?軍事専門家の曹衛東氏は「大連造船所で建造中のこの空母は、スキージャンプによる発艦を採用することになるだろう。今後の新空母は、カタパルト発艦を採用する可能性がある」と予想した。
曹氏は「蒸気カタパルトも電磁カタパルトも、固定翼早期警戒機を発艦させることで、空母の総合的な作戦能力、特に空の指揮、電子戦の能力を大幅に高めることができる。中国が今後さらに空母を建造する際に、カタパルト発艦が必ず発展方向になる。我々は近い将来、カタパルト発艦を採用する国産空母を目にできるだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月5日