広州出身の鐘さんは先月23日、ベトナム・ホーチミンから入国する際に、パスポートをイミグレに提出した。パスポートが戻ってくると、8ページ目と24ページ目の南中国海の地図の部分に、放送禁止用語が落書きされていた。
鐘さんはその後、駐ホーチミン中国総領事館に報告した。駐ホーチミン中国総領事館は先月27日午前、ホーチミン当局に抗議したと公式サイトで明らかにした。中国のパスポートへの落書きは、中国と中国人を貶める恥知らずな臆病者の行為であり、中国側は怒り・蔑視・批判の意を表した。
鐘さんは先月30日、3人の友人と南方航空CZ3050便で、ハノイから広州に帰国する予定だった。ベトナムの出国手続きで、鐘さんはパスポートの問題により時間通りに搭乗できなかった。情報によると、駐ホーチミン中国総領事館の職員2名が鐘さんに付き添っていた。
鐘さんの便は、午前11時45分に離陸を予定していた。
ハッチが閉じられる5分前、地上の職員が劉小魯機長に対して、中国人の乗客が出国手続きで手間取っており、飛行機に間に合わないと連絡した。さらに劉機長に対して、この乗客を残し、時間通りに離陸するよう提案した。
友人3人は客室乗務員に対して、鐘さんが搭乗できなければ降りると伝えた。中国南方航空の広州に戻る同日の便はこれが最後だったので、劉機長は地上の職員に情報を集めるよう求めた。