中国第3世代地対空ミサイル、南中国海での挑発に対処か

中国第3世代地対空ミサイル、南中国海での挑発に対処か。 中国が独自に開発した第3世代地対空ミサイルの配備により作戦能力を形成したと発表した…

タグ: 地対空ミサイル 南中国海

発信時間: 2016-08-30 13:14:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国空軍の申進科報道官は28日、世界で初めて地対空ミサイルにより敵機を撃墜するという先例を作った「英雄営」が、中国が独自に開発した第3世代地対空ミサイルの配備により作戦能力を形成したと発表した。軍事専門家の尹卓氏はインタビューに応じた際に、「中国第3世代地対空ミサイルシステムは、ミサイルそのものの系統的な発展を実現しただけではなく、ミサイルの実戦能力形成を支える情報システムを構築した」と述べた。尹氏は次のように指摘した。

中国第3世代地対空ミサイル、系統的な発展を実現

中国空軍に配備された第3世代地対空ミサイルは高い作戦能力を持ち、複雑な電磁環境下でも複数の標的を判別・追跡・ロックオン・攻撃することができ、米国のPAC3、ロシアのS-300、S-400などの第3世代地対空ミサイルと同じ技術水準に達している。第3世代地対空ミサイルは移動式ミサイル車両から発射され、戦場もしくは部隊に配備することで野戦任務を遂行できる。さらに要衝の防空任務を遂行でき、沿岸部、中・大都市、大型港湾、各施設、重要な指揮・通信センターに配備できる。このミサイルは輸送しやすく、大型輸送機による長距離輸送が可能だ。さらに中国の第3世代地対空ミサイルは水上艦に搭載でき、海と空のターゲットに対する高い攻撃力と干渉力を持つ。

中国第3世代地対空ミサイルはすでに、短・中・長距離のシリーズを形成している。これには射程距離が数百キロのHQ-9、中・高空迎撃ミサイルのHQ-16とHQ-12、低・中空迎撃ミサイルのHQ-6、超低空を飛行する超音速対艦ミサイルの迎撃システムが含まれる。中国の領空を侵犯しようとする国に、多大な犠牲を強いることができる。

中国は終末ミサイル迎撃能力だけではなく、中間段階のミサイル迎撃能力を持つ。これはどの国も持っている能力ではない。中間段階のミサイル迎撃は、ターゲットの捜索・追跡・発見・識別・迎撃が非常に困難で、情報システムの力強い支援が必要だ。中国はミサイルの系統的な発展を実現しただけではなく、ミサイルの実戦能力形成を支える情報システムを構築した。

南中国海の挑発に対応か

米メディアは今年2月、中国が永興島にHQ-9ミサイル防衛システムを配備したと報じた。中国国防部の呉謙報道官は「西沙諸島は中国固有の領土だ。中国が領土内で実施する軍事的配備は、過去の配備でも現在の配備でも、臨時の配備でも長期的な配備でも、どのような設備の配備であっても、中国の正当かつ合法的な権利だ」と表明した。

尹氏によると、中国は南中国海の島礁で現在、空港や港湾などの民間施設を建設中だ。今後は必然的に、法執行および捜索救助を行う航空機や艦船などの配備が必要になる。これらの施設と関係者の安全を守るため、中国軍は実情に基づきこれらの島礁で防空ミサイルを系統的に配備し、他国の艦船・航空機が中国の領土に対して謂れなき挑発を行うことによる脅威に対処する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月30日

 

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